リリーは魔女として処刑されようとしていた。
ほんの数日前まで、妃として王太子に愛され大事にされていたと言うのに……
王族から縁遠い男爵の娘であるリリーは、王太子に見染められ妃となった。奇跡の様な結婚に戸惑うリリーに『愛の証明』をする為、王
太子のフェリックスは、この国では行われない成婚パレードを特別に催す事にした。
その成婚パレードを目前に控えたある日、リリーが魔女であることが発覚。魔法使いに畏怖と排他意識を持つ王国は、彼女が例え王太子妃であろうと断罪する事に決め、森の魔物の餌にされる事になったのだった。
しかし、処刑の時を待っていたリリーの元に思いがけない助けが入る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-22 22:07:56
33361文字
会話率:34%
夜会ごとに違う男性を連れている遊び人と評判の伯爵令嬢シャーロット。しかし実際遊んでいたのはシャーロットに扮した彼女の姉だった。
ある時、シャーロットに扮した姉が問題を起こし、シャーロットは父に半年後に親子ほど年の離れた子爵の後妻になるよ
う命じられてしまう。その子爵は愛人を囲って暮らしているらしい。
後妻を拒否する術はない。今まで恋をしたことが一度もないシャーロットは、それならばせめて最後に仮初めでもいいから恋人らしいことがしたいと願う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 16:52:37
107822文字
会話率:47%
「あなたの力は封じたわ。これであなたは自由に生きていける」――母の遺言を胸に実家を飛び出したアシュリーは、隣国への亡命が叶う直前に、封じられていた稀少な能力を解放してしまう。それは、どんな怪我や病もたちどころに癒す治癒魔法の力で、国が喉から
手が出るほど欲している稀少な能力でもあった。
国境の封鎖により隣国への亡命ができなくなってしまったアシュリーは、覚醒した稀少な能力を隠したまま、国境沿いの小さな町の診療所で一時的に過ごすことになる。
診療所の若夫婦や、王都から治癒魔法士を探しに来た魔術師団員との交流を通じて、アシュリーは母の遺言と向き合い始める。
亡き母の願う「自由に生きる」とは、能力を隠し続けることなのだろうか。「わたしは」どう生きたいのだろうか。
※西洋風異世界ファンタジーで恋愛要素は少なめ。主人公アシュリーの「自己選択」のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-17 15:39:20
219824文字
会話率:43%
おばあさんの家へ向かう赤ずきんと狩人を待つ、まさかの展開。
グリム童話「赤ずきん」を基にした新釈作品になります。
これ何のジャンルの作品になるんだろう……。
最終更新:2023-12-16 13:42:35
3034文字
会話率:62%
ある日誇り高き公爵令嬢が自殺し、メイドが遺書を発見した。そこには「失恋した」と自殺した理由が綴られている。どうも不細工な庭師が関係しているらしい。
最終更新:2023-12-12 21:15:29
4617文字
会話率:5%
母の治療費を稼ぐため城下町デアドラに来た少女ナタリア。住み込みの仕事を探していた時、貴婦人ダーナと出会い館で働かないかと誘われ快諾する。しかし、ナタリアはそこであるものを目撃し、親孝行な少女は命の危険を感じる。
最終更新:2023-12-04 22:41:41
9729文字
会話率:23%
寒くて暗い夜の森を宛もなく彷徨う少女が出会った、運命の扉?と魔法の暖炉?のお話。
ハッピーエンドです!
最終更新:2023-12-03 11:15:19
905文字
会話率:14%
御伽噺「恩寵の魔女」。1つだけ、何でも願いを叶えてくれる。その代わり、大切なものを代償として払う必要がある。そんな、よくある御伽噺。だったらよかったのだが、恩寵の魔女は実在した。
今日も、呼ぶ声を聞き、少女の元へ駆けつけた。呼び出した主は、
アメジスト色の瞳が特徴的な、色素薄めの少女である。恩寵の魔女は、少女の願いを叶えるかどうか検討するために、少女の過去を覗く。少女の闇を。
(恋愛要素はメインではなく、ほんのりと。です)
(注:自殺表現あり。苦手な方はご注意を)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-01 23:03:12
15289文字
会話率:47%
——あの海の向こうには何があるのかしら。
海洋の群島諸国・ケルティーナに住むベアトリーチェは、不思議な精霊の力を持ち、ベスタ家の次期当主として不自由な毎日を送っていた。
いつか自分もお伽話みたいな恋や冒険をしてみたい。そんな思いを
募らせていたある日、海向こうの大陸にあるフランチェスカから使者がやってくるという知らせを受ける。
渋々引き合われたのは、美しい金髪と青い目を持つエンリコという青年だった。
エンリコに一目惚れをしたベアトリーチェは、あの手この手で距離を縮めようと試みる。しかし、エンリコもベアトリーチェと同じく、フランチェスカの跡取り息子だった。
——だから何だっていうのよ。絶対にフランチェスカに行ってみせるわ!
周囲の反対にもめげず、ベアトリーチェは密かに決意を固めるのだった。
※前作のフランチェスカ異聞と同じ世界観ですが、単品でもお読み頂けます。
※全17話(+プロローグ・エピローグ・おまけ)です。
※この作品はアルファポリスにも同時掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-30 20:06:35
113552文字
会話率:44%
前時代の遺物が数多く残る終わりの国、王女アイナの為の祝賀会の準備が進められている中、アイナは本人は北の保養地を訪れていた。
そこで出会った少年にアイナは恋をする。しかしアイナには世間に公表されていない、秘密の婚約相手がいた。
最終更新:2023-11-29 19:00:00
135087文字
会話率:27%
美しい銀色の長い髪を靡かせて、彼女は金色の龍と共に世界存亡の危機を救ったのだった──とある王国物語の冒頭より。
150cmに満たない華奢な体つきに腰ほどまでの長い髪。
どこをどう見ても普通の女の子。戦うこととは無縁そうな幼気な少女。
く
るくる変わるあどけない表情と愛くるしい笑顔を見ればきっと誰もが彼女の虜になる。
もちろんそれは常に彼女と行動を共にするボクだって例外ではなく……
最強で最カワな女の子、をご主人様と慕う男の子目線のお話。
ゆるっとサクッと。チートな少女が愛すべき女の子たちのために(たまに男子も)様々なトラブルを笑顔で解決しちゃう物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-27 00:00:00
24298文字
会話率:52%
珍しい虹色の瞳を持つ女の子、エヴァは、『神の遣い』と呼ばれ、神殿で隠されるように育てられてきた。そんな彼女には人にはない特技があった。それは、魔獣と話せると言うこと。
ひょんなことから、魔獣と喋れる特技を貴族に認められ、神殿を出て公爵家の
養子になることに。
その見た目から、男の子だと間違われたまま...。
男装少女エヴァが、沢山の人と出会いながら、自分のルーツを探していく物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-15 08:04:25
159427文字
会話率:42%
十年前のあの幻灯祭――それがなければ今頃エイミーは、相思相愛の伯爵令息と婚約を結んでいたはずであった。突如王家から申し込まれた断れない婚約。王子アンドレアスの一目惚れだと言われたが、初顔合わせの場でアンドレアスは不快気に眉を顰めていた。
そ
れから十年。令嬢たちの間を飛び回るアンドレアスと、顧みられぬ婚約者として針の筵の学院生活を送るエイミー。そこへ隣国からリリアナ王女が留学して、アンドレアスと親密な関係に――。
ハロウィンの世界観で書きましたが、間に合いませんでした。
リハビリ作品ですので、温い目で読んでもらえたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-14 20:00:00
44875文字
会話率:39%
瘴気に犯された世界を救うため、聖女召喚が行われた。呼び出されるはずの浄化の聖女は一人きり。しかし、なぜが二人の少女が召喚されていて誰もが思った。ソノミは聖女の召喚に巻き込まれたらしい。確かに、自分に浄化の力は無い。けれども、彼女は知っていた
。自分が聖女だということを―――。※おまけ召喚(?)された少女が、陰に隠れて旅についていこうとする話。恋愛要素薄め。ふんわり設定。少しのバトル要素有り。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-13 09:00:00
25404文字
会話率:23%
図書館の児童書コーナー、神秘的で分厚い表紙の単行本──そんな物語のページをめくってみませんか?
************
呪いにかけられた海賊少女メアリは、宝石狂いの船長ラムズの船に乗ることになった。
ラムズはもはや悪役級の狡猾さ、でも
どこかメアリに優しくて──?
日本語を思い出せない転移者たちと、人外だらけの冒険メンバー。神隠し島、子どもの消える玩具の街。
摩訶不思議な旅路の途中、それぞれがとある問いに突き当たる。
──愛した人を殺しますか?
メアリの呪いを解く方法は『愛した人を殺すこと』。
初恋の“彼”を見つけた時、メアリはどちらを選択するのか?
歪な恋愛×冒険のミステリーファンタジー、ここに開幕!
//『バーティミアス』『パーシージャクソンとオリンポスの神々』『ドラゴンラージャ』『ダレン・シャン』『不思議の国のアリス』……等々の海外文学を好まれる方はぜひぜひ!
日本の漫画文化×海外児童書のハイブリッドで、冒険と恋愛、一粒で二度美味しいです。
世界観は濃いですが、わかりやすさ命で書いています。悪役っぽい男キャラや人外が好きな方は楽しめます。レビューもご参考に!
恋愛色が強くなるのは第3章からです。全体を通すと海賊<ファンタジーです。
//不定期更新
//他の設定用語、引用に関しては、シリーズにある別小説『設定集』へ
//remakeに関しては『番外編・イラスト』へ
//地雷の多い方はお気をつけください。タグではすべて書ききれません。
//カクヨム、マグネットにも投稿中
//これは異世界語を翻訳したものですが、地球上の著作権は『夢伽 莉斗』に属します
//No redistributing and translating my all documents.折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-08 21:03:03
710321文字
会話率:48%
『愛した人を殺しますか?――はい/いいえ』の二次創作集です。わたしが書いたものではなく、Twitterのお友達などが書いてくれたものを集めて掲載しております。書いてくれた方には了承をいただいております。
(一部クロスオーバーで私が書いたも
のも掲載しています)
愛殺は二次創作を歓迎しております。書きたいと思っている方は、一ページ目の『二次創作について』を閲覧数していただいた上で、ぜひどなたでも書いてみてください。もちろんここに公開するか否かはご本人様にお任せ致します。
※二次創作は全て、あくまで書いてくださった方のイメージするキャラクター、ストーリーです。原作・公式ではありません。作者が公式として認めたわけではなく、ただ【紹介している】という形であることをご理解ください。
※各話の前書きに以下を記載します。
【登場キャラクター】
【グロ注意】
【話のジャンル】
※話のジャンルについては、『IF、ほのぼの、甘々、日常、恋愛、グロ、戦闘』等のジャンルを書きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-07 01:49:54
96253文字
会話率:36%
『海神の使徒』と呼ばれる海賊のわたしは、無人島で目を覚ました。どうやら島流しの刑に処されてしまったらしい。ほんと最悪ね。
めちゃくちゃ恥ずかしいところを変な男に見られ、でもその男がどうやらわたしを救ってくれそうで──?
妙にイケメン
だけど、どこか怪しいし不気味だし、しかもムカつくし! だから彼に頼るのは癪だけど……この際なりふり構ってられない!
海賊の冒険×歪な恋愛の西洋児童書風ファンタジー、ここに開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-12 16:15:22
6772文字
会話率:31%
男しかいない世界と女しかいない世界は一つになるのかならないのか
その世界には女しかいなかった。
女同士でパートナーを組み、生殖細胞の遺伝子を魔法で混合する。そうして双方が懐妊することで子孫を残していた。
ある時魔王と勇者がパートナーを組ん
で二人の女の子が誕生する。
しかし誕生前に魔王と勇者はパートナーを解消してしまった。
魔王が産んだ子はファティマ、勇者が産んだ子はノルンと名付けられる。
二人は18歳となり、同じく共立魔法大学校に入学する。
ファティマは覚えたての転移魔法で、週末になると知らないところに転移する転移遊びを楽しんでいた。
ある時ファティマは転移先で遺跡を発見する。
感知魔法と鑑定スキルに優れるノルンを誘って遺跡を訪ねると、そこで二人は転移ゲートを見つける。
ノルンが鑑定しようとゲートに魔力を流したところでゲートは起動してしまう。
ゲートの力で二人が転移した先はオメガと呼ばれる男しか存在しない世界であった。
そこは魔法が存在しない代わりに科学技術が発達していて、男だけでも子孫を残すことができるようになっていた。
その世界は一部の人間たちによって支配されていた。
労働力として力の強い男だけが人工的に生産されるようになり、
いつしか女性の遺伝情報は消失してしまったのだ。
支配者たちは更にゲートを使って異世界への進出とその支配も目論んでいた。
オメガでの抵抗勢力であるレジスタンスの一人、タニグチリョータローにファティマとノルンは出会う。
二人の恋心が世界の運命を変えていくのかいかないのか。
※この話はカクヨムにも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 08:10:27
46775文字
会話率:27%
「この記憶は誰のものだ」
四枚の花びらを広げたような形をした大陸ハイドランジア。
その大陸に歴史に名を残す五人の王がいた。その王たちは、水を操り雨を降らせ、時に人の傷を癒す最上級魔法の水の使い手であった。
古代、争いの絶えぬ大陸の
中央を平定した統一王マニュス。
奴隷の身で反乱を起こし、奴隷たちに希望を与えた奴隷王サクスム。
中世、水害や干ばつから民を救い、絶大な人気をはくしつつも、幾度とない臣下の裏切りに合い、多くの人を虐殺した暴君ルド。
近代、天災で苦しむ村を水魔法で救い、神聖視され王となった、水神王アニバル。
現代、争いを鎮め、大陸の三つのエリアを治め繁栄をもたらせた賢王リアム。
賢王リアムの死後、少女ロラは生まれた。父親が愛してくれると信じながらも虐待を受け、首を絞めれたときに濁流のように己ではない記憶が押し寄せる。自分ではない思考が父を罵り、追い詰めていく。ロラは己が恐ろしくなり混乱の中、魔物の住む森へ飛び込んでしまう。そこで貴族の青年と出会い、運命が動きだす!
※世界史や日本史の小ネタ・パロディあり。神とは歴史とは人とは何か。時代を越えた一人の魂が積み上げた記録です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-30 07:00:00
1904814文字
会話率:43%
訓練中に木剣で頭を叩かれた拍子に、この世界が『宝石の姫君たち』という戦闘パートありの乙女ゲームに酷似した異世界であることを思い出したスピネル・マグラックス・バラス伯爵令嬢。
基本的に『宝石』『貴石』と呼ばれるSSRキャラと違って、こちらは準
宝石・半貴石であるスピネル。
やった二軍だ! 主人公が率いる精鋭部隊ユニットには絶対に選ばれないわ。
ラッキーと思ったのもつかの間、『偽ルビー』とも呼ばれるスピネルは、途中のイベントでルビィ姫の身代わりになって死ぬ運命にあったことも思い出した。
死にたくない! それも天秤にかけられて身代わりだとか冗談じゃない!!
生き延びるためシナリオをぶっちして、ゲーム知識を使いまくりレベルアップと、ついでに実家の権力アップにまい進します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 21:47:41
9818文字
会話率:27%
侯爵令嬢ロザリーは宴の場でいわれのない罪の嫌疑をかけられ、皇太子ジェイデンから婚約破棄されてしまった――――が、
実はこれは、二人で示し合わせた計略だった!
ロザリーとジェイデンは意に染まぬ政略結婚を廃し、それぞれが真に心を寄せる別の相
手と結ばれるため、協力関係を築いていたのだ。
「あなたのようなペテン師の妃になったら、片時も心が休まりませんわね」
「君のような女性が常に傍にいたのでは、長生きは難しそうだ」
世をあざむく協定と密談。愛を巡る駆け引き。
麗しき令嬢と皇太子は、化かし合い、共謀し、棘を隠して笑みを交わす。
薔薇が咲き競う世界で理想の愛をつかむため、狡猾な男女による純愛革命が動き始める。
侯爵令嬢×騎士。皇太子×侍女。複数の恋愛が同時展開する策略ロマンス群像劇。
★完結まで毎日更新。全54話(約19万字)
★魔法のiらんど、ノベルアップ+にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 05:00:00
191348文字
会話率:39%
「……貴族なんか、大嫌い」
貴族嫌いの少女ニーナは森林火災に巻き込まれ、伯爵家で保護されることになった。
貴族への反発心を抱えつつも領主館での居候生活に慣れて来たニーナだったが、共に保護されていた同居人の青年カディーが突然失踪してしまう。
その日から、少女は四元素に通じる能力に目覚め、見える世界は一変した。
伯爵家の嫡男エリヤは、ニーナと過ごす日々の中で彼女への恋心を自覚し、思いを伝えるが……。
宮廷仕込みの貴公子ながら、奥手な上に相手は貴族嫌い。前途多難な御曹司の恋の行方やいかに?
世界の秘密を抱える少女と、伯爵御曹司の、マイナスから始まる本格ファンタジーロマンス。
***
ファンタジー全振りと恋愛本番は2章終盤から。恋愛は亀の歩み寄りです。
序盤は暗めなので、頑張って気長にお付き合いいただけると嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-06 07:19:10
303141文字
会話率:48%
「八年待った。俺が諦めると思うな」
聖王の加護を受ける人間の国にて、魔王の祝福を受けるシェノンは疎まれていた。
高い魔術技術を持ちながら、一生を最下位の魔術師として生きることを定められていたシェノンだったが、本人はその扱いを受け入れ淡々と
生きていた。
とある事情により、五年ごとにずっと起きている時間と、眠っている期間を魔術で繰り返すこと数十年。
いつものように眠りの周期に入り、目覚めると、なぜか八年経っていた。
八年経った世界でシェノンを待ち受けていたのは、かつて家庭教師をしていた聖王の魔術師による執着と──魔王復活の予兆だった。
魔王の魔術師と呼ばれるシェノンと、彼女を待っていた聖王の魔術師レナルドの行き着く先は……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-23 20:00:00
154033文字
会話率:44%
バイラ・エスパーダは、騎士侯爵の一人娘だ。幼い頃から第一王子ガイアスの妃候補として、同じ候補者であり、親友のラクシミリアと共に勉学へ励み、先日ようやくデビュタントを迎えた。
社交界デビューを果たしたバイラは、ラクシミリアの生家が主催するお茶
会に招かれ、そこで自分の評判が『悪女』であることを知る事になる。身に覚えのない噂話で、あることないこと陰口を叩かれ、驚いたバイラ。その上、それがラクシミリアによって広められた、悪意である事に気がつくのだった。
幼馴染と言っても過言ではないガイアスですら、ラクシミリアの妄言に首ったけ。
しかしバイラは、どうしても妃候補を辞退するわけにはいかない。自分が厳しい教育に耐えるのはひとえに、社交界デビューをして、絶対に王宮へ日参する権利を獲得したかったからなのだ。
「なんとかしなければ。だって王宮に通えなくなったら、国王陛下が隠し持っていると噂の聖剣を、拝めなくなっちゃいます……!!」
何を隠そうこの騎士侯爵令嬢、無類の剣好きなのである。
状況を打破する妥協案も浮かばず、頭を悩ませるバイラに、貴族学院で同じ騎士科だった第二王子、テライズが、とある提案を申し出たのだった。
「どうでしょう、ここは一つ。私の妃候補に鞍替えしませんか? 兄上とは時期王太子を争う間柄ですし、貴女のような聡明な女性が妃候補であれば、私の評価も、あっあっあっぐううかわいいいい毎日拝み倒したい顔面好きです結婚してください無理だ死ぬ」
「変態だぁああよろしくお願いします!?」
彼女が好きで好きで拗れた、ちょっと物理な不幸体質王子の協力を得て、剣の姫は王の聖剣閲覧権を所望する──!
相変わらずふんわり設定ファンタジーです。書けたら更新。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-14 13:27:42
9166文字
会話率:30%
アマリリス連邦のデビュタントに参加した、ナンフェア国第一王女テトラ。
彼女の目的はただ一つ。裕福な王子や公爵令息と懇意になり、貧乏な自国を豊かにする玉の輿婚であった。
しかしテトラは半お見合いパーティーで、自分の場違いを痛感する事になる。
デビュタントに集まった王女や、高位貴族の令嬢たちは、綺麗に着飾り誰もが美しく、派手やかだ。
対する貧乏王国筆頭王女のテトラは、彼女の主観通り、侍女服に毛が生えた程度の小綺麗さなのだ。
扇子の内側で笑われ、王子や令息たちからは遠巻きにされ、前向きなテトラも流石に打ちのめされた。
早々に婚約者探しを諦め、彼女は会場を抜け出すと、今度は主催国の王城があまりに綺麗で感銘を受け、目が釘付けになってしまう。
「調度品の配置や、食事の配膳も勉強になるわ。シャンデリアの装飾も趣味がいい! 侍女服もわたしのドレスより立派だわ!」
何を隠そうテトラは、故郷があまりに貧乏で侍女一人いなく、彼女自身が母の侍女役を買って出ているほどなのであった。
ウロウロ彷徨っているうちに、テトラは連邦内でも大富豪と名高い、ギンゴー帝国の第三皇子リナンに呼び止められる。
リナンはテトラの境遇を周囲から聞き、婚約者とは名ばかりの、第三皇子付き侍女にならないかと提案してきて──?
「身の回りの世話を一手に引き受けてくれる女が欲しかった。男女の愛? 要らんわそんなもん」
「ご覧ください、この優良物件を! 今なら金鉱山もついてくる!!」
訳あり無気力王子とポジティブ侍女王女の、一攫千金婚約ラブコメディ!
*書き溜めしないで書けたら更新。
時代考証がぶっ飛んでるふんわり設定ですので、気楽にお読みいただければ幸いです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-23 17:08:38
88457文字
会話率:30%
エルシィ・サックスは聖女ではなかった。
生まれながらに胸元に聖痕があったとされ、四歳で親元を離されたエルシィ。ただの痣であると訴えても、いつの間にか王族と結婚させられ、蝶よ花よと教育を施され、だがやっぱり聖女ではなかった。
十二歳で無事に
両親の元へ戻り、十六歳になった現在。草花の手入れに勤しんでいた彼女の元に、世界を統べる五大王族の一人が、「聖女」と名乗り姿を現した。
聖女曰く、エルシィ・サックスは確かに聖女ではなかった。
なかったのだが──?
「わたくしのママになって頂きます」
「ママといっしょなら、僕もいく」
「おーほっほっほ! あたくしがママの一番ですわよ!」
「おいママも言ってくれよ、なんで聖女って言い方しかねーんだよ!」
「まぁまぁあああッ」
「……わたし、未婚で処女のじゅうろくさい、五児の母です」
「うわウケる。好きすぎない? 俺と結婚しよ」
エルシィ・サックス、十六歳。
五人の聖女のママになって、旦那さまと世界征服目指します。
※書き溜めしないで、のんびり更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-19 09:15:09
387257文字
会話率:34%